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環境コンサル、ビジネスやってますの巻
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現代の日本社会の格差社会、貧困問題を考える上で必須の著だと思う。 翻訳は経済学の泰斗、佐和隆光先生。

グローバル化した世界においては、結局格差社会を是正しコントロールすることは不可能である。

競争をなくすことなできない。

ならば、よい社会の構築とは「排除」を生みださない社会を構築することとなる。

よい社会の構築のために、自己の尊厳を立脚する反復性のある、ギデンスの言葉で言えば文化的なものが必要にある。

そして、それは国家ではない。

環境でメシを食っている私にとっておもしろかったのは、環境問題を定義する脅かし屋の存在の必要性である。

地球温暖化を例にとれば、それが実現するという脅かし屋の存在があるから問題がはじめて提議される。

もし、温暖化が本当であれば、「脅かしてくれてありががとう」となり、間違っていれば、「このウソつき野郎」となる。

割に合わない仕事だ。

しかし、脅か屋がいなく対策をとらなければ、それが本当だった場合に人類は壊滅的な打撃を受ける。そうでなければ「何事もなくよかったね」となるか気付きもしないのだろう。

実は会計士や各種監査員の仕事も同じフレームワーク行われているのだが、これらについて、後者の「何事もなくてよかったね」という一定の評価を受けるだけである。問題がなかったといって「このウソつき野郎」とはならない。

リスクを考慮した意志決定についていえば、地球環境問題のように減少が不可逆的であり、被害が地球全体規模でリスクが無限大で、地球環境問題のようなパレート最適解(妥当である解)が存在しない場合においては、対策を取るという意思決定しかありえない。

というのが、1992年のリオ宣言で提唱された予防原則なのです。

日本の環境原理主義批判原理主義者達は、科学的に不確かな部分が残るので批判的になっているが、その不確かな部分を考慮しリスクが無限大に発散するということを理解していない。

さすがギデンス。

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