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朝日新聞記者による、武田邦彦と各分野からのパネリストで構成された討論会の内容を書籍化したもの。 けっこう面白い。 特に、ダイオキシンに関する討論は秀逸。 温暖化の論議は誰も専門家が入っていないためダメ。リサイクルは、もうちょっとデータを検証してからじゃないと議論になんない、って感じかな。 武田邦彦が質問に真摯に答えていない様など、変な編集をしていないところにも好感がもてる。 ダイオキシンについて述べると、その生体毒性は疫学的な部分も含めてまだ未解明な部分が多いというのは、けっこう前から指摘されていたことだと思う。 いずれにせよ、化学物質の問題は難しい。 ぜん息や発疹、めまいなどの比較的軽微な病的症状がでたときに、はたしてその原因がどの化学物質によるものなのか特定することが非常に困難であるからだ。 例えば、ボールを投げる瞬間にそのボールがどこえ向かうのかを予測することは簡単であるが、すでに投げられたボールの位置から、ボールがもともとどこから投げられてきたのかを推定することは極めて難しいことと問題の構図はよく似ている。 このような問題を、一般に逆問題という。 化学物質についても、その問題の構図が逆問題的であり、疫学的症状を引き起こす物質が無数に存在するならば、原因を特定することはそもそも難しいのではないか。 そうであるとすれば、結局投入できる資源をうまく分配しながら予防原則に則り対策を講じるしかない。 しかし、なぜこの書籍の共著が武田邦彦になっているのだろうか。 中身を読む限り、彼は"はじめに"の部分(2ページ)を書いているだけで、内容の編纂などには係わっていないのではないか。 武田邦彦は、やっぱりウソをついているのか |
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